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スターウォーズエピソード9ネタバレ含みます 勝手に補足考察⑥エピソード8全否定。。?

FukaYomiEigaのPonyです。 今回の勝手に補足考察はエピソード9はエピソード8全否定な内容だったのか?

以下ネタバレを含みますので未鑑賞の方はご注意ください。

EP9では前作EP8最後のジェダイでの設定を否定するような表現が散見されました。

わかりやすい例をいくつか紹介していきましょう

1.ホルド提督のハイパースペースアタックを否定「あれは百万に一つ」

これは正直なとこ、映画のバランスとアメリカ映画ということを考えると公式で否定されたのは本当にほっとしました。

あれが成立すると、今までなんでやらなかったのか&帝国・ファーストオーダーが一発系のどでかい攻撃をしてくるのに対して知略を駆使して戦うというスターウォーズの基本構造が崩れてしまいますからね。また、特攻を良しとする考えも第二次世界大戦を考慮すると、アメリカ的にはよくないですよね。スターウォーズは日本文化に少なからず影響を受けているのは有名ですが、特攻に影響されるのは我々日本人にとってもそこは違いますからね。とはいえ、EP8でのあの攻撃がなかったことになってるわけではないので、スターウォーズサーガ内での宇宙戦の攻撃方法のバリエーションの1つとして今後も残ることは事実であります。

さらに言うと、今回ファイナルオーダーのデストロイヤーの数とレジスタンスの艦基数を考えると、圧倒的に足りないのでどちらにせよ無理がある作戦なわけです。

↓こんな漫画が出てるとは知りませんでした。

小説「レイアオーガナ オルデランの王女」のコミックス版なのでこちらにもホルド提督が出てくるのでしょうね。一見の価値あり。

2、ルークに「間違っていた(I was wrong)」と言わせる。

EP8否定派が一番納得いかなかったであろうルークスカイウォーカーの性格。

こんなイジられ方してるくらいですから(笑)

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まあ確かになあと思いましたよ私も(笑)

ちなみに個人的にはEP9で霊体として登場するルークが、EP8のホログラムルークの見た目ではなく、EP7の最後に出てきたオク=トーに居る実体のルークの姿だったところはポイント高いですよね。

EP8のあのフォースホログラムで毒素も抜けたってとこでしょうか(笑)

EP8では何故かライトセーバーの扱いもぞんざいでしたが、それもレイに対してライトセーバーを大切に扱うよう諭しますからね。レイアのセーバーも大切に保管してましたから。

たださすがに「I was wrong」はびっくりしましたけどね。

(これどっちかというとJJエイブラムスがルークの姿を借りて「He was wrong」って言いたかったんではないかなと勘繰るレベル。Heが誰だかは言いませんがw)

ダークサイド側に居たダースベイダーやカイロレンが自身の行いを悔い改める展開は”お約束”ではありますが、ジェダイマスターのルークが自身の行いを否定するのは、非常に考え深いですね。これはスターウォーズ自体が単純な勧善懲悪ではなく、内なる善と悪の闘いの話でもあることを考えると必要な描写だったのではないかと考えられます。

オビワンはタトゥイーンに隠匿してからずっと自責の念があったでしょうしね。

まあ個人的にはもっと悔い改めてほしい緑色のお爺さんがいるんですけどね(笑)

そういう意味ではルークのこの行動は「エピソード8を否定して」って意味合いよりもある程度エピソード8のルークがあったからこそ表現できたんではないかなと思います。

3、ローズの扱い

この方向転換は、昨今のハリウッド映画界を取り囲む情勢&ディズニー映画としてかなり頑張ったんじゃないかなと思います。

 EP8で大抜擢されたローズでしたが、フィンたちとついて行こうとするも「残ってくれ」と止められます。ローズを連れて行けばチューイの代わりに捕まるくらいには活躍してくれたと思うんですけどねえ(笑)

いや、実際問題あの砂漠のど真ん中で全身毛むくじゃらでウーキー語のチューイに一人で遠くに行ったレイを呼びに行かせるってさ。。フィン、わざとじゃね?殺す気?って感じですよ。

でもですよ、我々は思うわけです。「フィンくん、こないだその娘とキスしてたよね?」って。まあフィンもキスされて「なんのことやら?我々、愛が芽生えるようなことありましたっけ?」って顔してましたからね。なので今回はどちらかというと割と本気でローズにまたキスされたくないから遠ざけたのかもしれませんね。。

あまりにもな扱いですが、擁護する派も見受けられず、可哀そうすぎるのでこうなったらスピンオフ映画「ローズワン」を製作してあげてくださいw。。冗談です。

 

 以上、簡単に挙げてみましたが、JJエイブラムスはエピソード8全否定をしたかったわけではなく、物語の設定上余分なもの、困るものを排除し、その説明を最低限行っただけに過ぎないと思っております。Pony的にもエピソード8の存在はエピソード9を楽しむ一番のスパイスになってくれたと思っていますので、これからはもっと暖かい目でエピソード8をもう一回鑑賞できる気がします。


 

今回は補足考察というより、感想って感じになってしまいましたね。すみません。。

次回は「レイが強いのかカイロレンが弱いのか」について補足考察する予定です。

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